12時半新宿発の特急かいじ号に乗って、塩山へ。我々は塩山が好きである。リピーターなのである。ワイン好きで勝沼によく行くってひとは多いと思うが、なぜか隣の塩山のほうが好き。
その理由
1.おいしいと思っている国産ワイナリーが、勝沼よりも塩山に多い。
2.ワインとワイナリーを観光化している勝沼よりも、フツーの生活感が残っている。
3.温泉がある。
4.ワインだけでなく日本酒好きな人が多いように感じる。宿や酒屋の品揃えが充実。
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電車の中で、小田急で買ったお弁当を食べつつ、14時に塩山駅着。そこから「甘草屋敷」で雛飾りの展示を見て、歩いて糸桜で有名な慈雲寺を目指す。なんと、ここからずーっとだらだらとした坂道で、キツイキツイ。んが、一面見渡す限りの桃源郷。モモが満開なのである。桜よりもずっと濃いピンク。さらに、桃畑には、タンポポやスミレ(?)など、黄色や紫のお花畑が広がり、この日は夏日のような「ド快晴」だったため、絵の具でベタ塗りしたような青空と桃のピンクのコンストラストがすごい。冗談かと思うような光景が目の前に広がる。都会育ちの我が家の3歳児は、この光景にわれを忘れているのか、そのへんに咲きまくっている花やタンポポのわたぼうしに興奮気味なのか、大人でもきつかった1時間半の山道行を難なく歩いてこなす。桃の木の下で「お花見」をしている人を時々見かけた。いいよね、あったかくて。桜の花見は寒くて苦行状態だが、ココまであったかくなる桃は良い。慈雲寺の桜も散りかけだったが、とんでもない巨木の糸桜(しだれ桜)からはらはらと落ちる花びらを全身に浴びながら、春の陽光を一身に浴び...とまぁ、すんごいシチュエーションで頑張って歩いた甲斐があったと大満足。慈雲寺を出て、さらに日向薬師という神社で桜を見て、1日に4本しかないバスに乗って宿へ行く。このバス、一回100円でかなり遠くまで行ける。あらかじめ調べておくと、時間が合えばかなりおトク。
電車と、不便ながらも歩きとバスを乗り継いでの初日だったのですが、不便な分、歩くことでしか味わえないその地方の空気と風を感じる分、ゆるやかに時が流れる分、便利に急いで観光地を回る旅には味わえない「こころの洗濯」ができるように感じた。ストレスと忙しさで疲れきったアタマがほぐれていくような?
宿は、塩山のはずれにある小さな温泉。一軒宿である。ホント、なんの気取りもない温泉でわずか部屋数5つ、我々が泊まったのは6畳間に2畳くらいの板の間がついている一番安いところだったが、超大満足。お湯は、露天風呂も何もないけれど、古いながらも清潔なお風呂。とってもやわらかくてやさしいお湯で、なんというか、ホントに気取りのない癒しの湯である。日本酒に力を入れているようで、地元の珍しいお酒がいくつもあった。隣の神社の桜も満開で、実に得した気分。食事はいわゆる「旅館の食事」のような豪華さと量はないが、もともと小食タイプの我々は十分。こんなあたりまえの宿にあたりまえに気軽に泊まる、ってのが上手な旅なんだろうな、と思いながら。特別感は何もないけど、実にリラックス、リフレッシュできます。まぁコレは我々が3歳児連れの若い家族、ってことで満足しているんだろうけどね。お風呂を貸切にしてもらって大満足で21時には就寝。
夕飯のメニュー
・うどの酢味噌あえ
・岩魚塩焼き(残すところなし!超やわらかい。コーセイはアタマを食べてた)
・山菜のてんぷら
・こんにゃくの刺身
・鹿肉の刺身
・茶碗蒸し
・お吸い物
・ごはん
4月12日(日) 2日目
朝ごはんを7時に食べる。
朝飯のメニュー
・塩鮭
・卵焼き
・納豆
・うどの和え物
・お漬物3種
・野菜サラダ
・お味噌汁
・ご飯
山梨市産業観光課主催の[いっしょに小さな旅」というイベントに参加する。コレに申し込んだために、前日泊をして大好きな塩山を散歩しよう、ということになったのである。偶然、出勤駅のJR田町駅においてあったパンフレットでこのイベントを発見し、1度「桃源郷」というものを見てみたかったので申し込んだ。また、水戸の梅を見に行ったときに食べたいちご狩りのイチゴが激うまで、他の産地のいちご狩りも体験してみたくて、それがついていた、というのも申し込んだ理由のひとつ。まぁ今回は、先日の水戸の梅と違って天気に恵まれましたね。
ってな盛りだくさんの内容で、参加費ひとり2000円! 参加者30人強で、最初に市長の挨拶があり、しかも産業観光化の職員が6人もついてくるという、赤字イベントである(まぁ宣伝の一環と言うことでしょうが)。桃畑は、塩山の桃畑とは違って、ちょっとまばらな感じ(ピンクが)。すると、さすが市のイベント、途中で生産者の話を聞くポイントがあり、満開に花を咲かせていると、実がなりすぎて良い桃にならないそうである。なので「間引き」を、つぼみの状態、花の状態、実を付け始めた状態、と順々に行っていくそうである。なるほどねえええと思うが、じゃぁあのとんでもない満開の塩山の桃は? しかも、山梨市と違って、働いている人を(間引いている人を)ほとんど見かけなかった。「きっと塩山は桃をまじめに作っていないんだろう」ということで、おおらかな塩山がますます好きになる。
イチゴを満腹になるまで食べる。先日、栃木で食べた「とちおとめ」のイチゴ狩りとはまた違った味わいだったが、こちらもとてもおいしい。ただ、味の凝縮感というか「濃さ」、酸味と甘みがぎゅーっと詰まっているとちおとめのほうが、やや味は上かな、という気もしました。でも十分満足。その後のランチ(ボランティアのお母さんたちが作ってくれるほうとう)が食べられなくて困った。でもおいしいんだよねぇ、このほうとう。次のいちごジャム体験も、市の産業振興を担う伝統食を研究する団体の方たち(要は地元のおかあさん)が無償で協力してくれたようである。30人を6つのグループに分けて、各テーブルに先生としてひとりずつついてくれる。さすが市のイベント。いちごジャム体験は、家でいつも作っているやり方とはところどころで違って、なかなか新鮮だった。すごい豪快な作り方なの(^^;) とにかく強火!一気に作らないと色が悪くなる!へたをとったイチゴを鍋に入れ、砂糖も入れて火にかけたら、あとは一気に混ぜるのみ!ピチピチ果汁が飛んできて熱いのもなんのその、ひたすら混ぜる!適当にとろみがついてきたら、ココでレモン汁投入。さらに混ぜる!混ぜる!出来上がったら、すぐに瓶に入れる!そしてすぐにふたをする!!(こうすると、モチがいいらしい)という、非常に忙しい、スローフードの代表格である“手作りジャム”とは違った趣の制作でありました。
その後、サントネージュワインの見学をして、試飲をして終了。帰りに桃の花をもらって16時20分発の特急かいじに乗って帰りました。朝に予約をしたんだけど、すでにこの時点で禁煙席の指定はいっぱいで、なくなく喫煙席に。指定席が3両しかないのに、喫煙席を作る必要があるんかい!と怒ってしまいました。1時間30分なんだから、飛行機にならって全席禁煙にすればいいのに。
偶然駅で見かけたイベントだったけど、実に盛りだくさんだったし、地元の人との交流もできて、こないだ行った「はとバスツアー」なんかより、むちゃくちゃ楽しかった。こうした市のイベントみたいなものは良いですね。
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